皆さんはEVを比較検討するにあたり、
「一回の充電でどれだけ長く走れるの?」
「価格はどれくらいなの?」
の2つが大きな関心ごとではないでしょうか。
そこでここでは、「航続距離」と「車両本体価格」にフォーカスします!

プロダクトデザイナー、モビリティデザインナビゲーター
kuruma-musubi カーセレクトサービス
自動車メーカーで20年ほどデザイナーとして勤務したあと、 現在はプロダクトデザイナーのほか、自動車メディアへの執筆や、 デザイン系専門学校の講師業などをやっています。 カーデザイナー時代は20車種以上のデザインに携わり、 さらにはコンセプトカーも多数デザインしました。 ここではクルマの魅力を、より多くの方に知ってもらいたいという思いで、 クルマの紹介業をやっています。
※自動車保険は一括見積もりサービスを使った方がとってもお得です♪
次の表は、日本で販売されている、EV57車種、99グレード全てを、
車両本体価格と、航続距離(WLTCモード)をマッピングした図です。

この図を見ると、500万円から700万円までの価格帯が最も車種が多いのですが、
航続距離は車種により大きく異なることがわかります。
結果としては、ヒョンデのコストパフォーマンスに驚かされました。
航続距離「700km」超え、上位3車種ランキング

さて、ここで航続距離のみにフォーカスしてみます。
図の通り、700km以上走る車は3車種ありました!
第3位 703km ヒョンデ・アイオニック5 voyage 523万円

第3位は韓国のメーカー、ヒョンデの「アイオニック5」 voyage です!
航続距離:703km
日本ではまだ馴染みのないメーカーですが、
世界販売台数5位の巨大メーカーです。
EVに力を入れており、大変コストパフォーマンスに優れた車種を投入しています。
第2位 706km テスラ・モデル3 ロングレンジ 621万円

第2位は、テスラ 「モデル3」 ロングレンジです!
航続距離:706km
アメリカのメーカー、テスラはご存知イーロン・マスクがCEOの、EV専業メーカーです。
ディーラーを置かずネットで注文が出来るなど、これまでの自動車ビジネスモデルを変える
存在で、日本でもファンが多いです。
その基幹車種であるモデル3は、性能と価格のバランスが優れていますが、
パーキングアシストなどの先進装備や
ほとんどのボディカラーが割と高額な別料金となるなどしますので
それらを考慮すると700万円くらいが基本になるようです。
第1位 759km メルセデスベンツ・EQS 450 1535万円

第1位はメルセデスベンツの最高級EV、「EQS」 450 でした!
航続距離:759km
メルセデスベンツは誰もが知るメーカーですが、
EVにも大変力を入れており、日本でも7車種をラインナップに入れています。
その中でもこのEQS 450は、日本で買えるEVの中で
最も長い一充電走行距離を誇っています。
最上位車種なので、もちろん値段も高額ですが
フラッグシップに相応しい一充電走行距離を誇ります。
航続距離「600km」を超える、値段が安い順3車種ランキング

ここでは、航続距離が600km以上という長距離移動にも十分な性能を備えつつ、
価格が安い上位3車種を挙げます。
第3位 640km BYD・シール 528万円

第3位は中国のメーカー、BYDのセダン「シール」です!
BYDが日本で販売開始され2年ほど経ちますが、
すでに全国に多くのディーラーが設置されています。
オンライン主体のテスラやヒョンデに比べ、
既存の自動車販売のやり方をしていますが、
実は世界のEV販売台数第一位の企業なんです。
またBYDはヨーロッパで実績のあるデザイナーが多く在籍しているので、
デザインのクオリティも欧州車レベルに高いのも魅力です。
第2位 703km ヒョンデ・アイオニック5 voyage 523万円

第2位は、700キロ越えでご紹介した、ヒョンデのアイオニック 5 です!
やはりこの車はコストパフォーマンスが最高ですね♪
第1位 625km ヒョンデ・コナ voyage 452万円

第1位は2位と同じメーカー、ヒョンデのクロスオーバーEV「コナ」です!
この値段で600キロを超えるというのはすごいですね。
ややクセの強いデザインですが、使い勝手は良好で
最も安い「乗用EV」上位3車種ランキング
最後に、今日本で販売されている乗用EVで、安い順に3つ挙げます。
「乗用」ということで、軽バンなどの商用車は入れていません。
第3位 ヒョンデ ・インスター casual 289万円

ヒョンデ・インスターは、今年発売された小型EVです!
SUVライクなデザインはとても印象的で、可愛らしいのですが、
小型ながら容量の大きなバッテリーを積んでいるので
航続距離は458キロ(voyageの値。casualは非掲載)。
実用性も問題なしです。
第2位 日産・サクラ X 259万円

日産の軽自動車EV「サクラ」は、とても良く出来たデザインです!
軽自動車ながら質感が高く、特にインテリアの仕立てが魅力的です。
航続距離は180kmと少ないですが、
毎日の通勤や買い物にはうってつけのEVです。
第1位 三菱・ekクロスEV G 256万円

日産・サクラと同じプラットフォームを使ったこの三菱・ekクロスEVが
「最も安い乗用EV」です!
ちなみに商用だと、同じ三菱の軽自動車である「ミニキャブ」が243万円からあり、
これが最安です。
まとめ:これからさらに航続距離が伸びそうな予感

先日発表があった新型日産リーフが航続距離600kmを目標としており、
今後もモデルチェンジごとに性能が上がりそうです。
EVが実用的になるには「航続距離」と「価格」が肝になるので(後はインフラもですが)
今後の動向を注視したいと思います!
※車を購入する際は、複数の見積もりをもらうことが値引き交渉に効きます♪