おしゃれなデザインのクルマに乗りたいですか??
多くの方が見た目(デザイン)を気にしますよね。
もちろん性能が大事なのですが、
だからと言って気に入らないデザインのクルマには乗りたくないのではないでしょうか?
デザインの良し悪しを判断するのは皆さん自身ですが
ここではカーデザイナーとして「これは!」と思っている車種を挙げます。
評価ポイントもまとめましたので、ご覧ください✨

モビリティデザインナビゲーター
渕野健太郎
自動車メーカーで20年ほどデザイナーとして勤務したあと、 現在はプロダクトデザイナーのほか、自動車メディアへの執筆や、 デザイン系専門学校の講師業などをやっています。 カーデザイナー時代は20車種以上のデザインに携わり、 さらにはコンセプトカーも多数デザインしました。 ここではクルマの魅力を、より多くの方に知ってもらいたいという思いで、 クルマの紹介業をやっています。
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デザインの評価ポイントまとめ
プロポーションが良い

プロポーションとは、全体の「佇まい」と言えば良いでしょうか。
カーデザインというと顔まわりに議論が行きがちですが、
全体像を見ることが重要なんです。
動物で言うと、足が長く顔や胴体が小さい「チーター」の方が、
正反対の「カバ」などよりもカッコよく見えますよね?
もちろんカバも愛らしいのですが、安定感が重要なカーデザインの場合は
チーターの方が魅力を感じます。
タイヤがしっかり主張して、スタンス(踏ん張り感)の良いデザインのクルマが
「プロポーションが良い」と言えます。
挑戦的で、オリジナリティがある

長い歴史があり成熟しているカーデザインにおいて、オリジナリティを出すことは難しいのですが、
それでもそれを挑戦して追求することがデザインではとても重要なんです。
他に似ていない、そのクルマだけの個性があるデザインが良いデザインだと感じます。
ことさら威圧感を与えない、社会性がある

車をデザインする際に、「迫力」とか「強さ」を表現することが多いです。
これは、端的に言うと立派に見えるようにしているのですが、
度がずぎると威圧感が出てしまいます。
特に街で見かける台数が多いファミリーカーでは、
社会との協調性が重要になっていくると思いますね。
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おしゃれなデザインの日本車 3選
ここで挙げる3台は、私が街で見かけると思わず目を追ってしまうクルマたちで、
上記の評価ポイントがいずれも高いものばかりです。
意外なクルマもあるかもですが、ご覧ください!
マツダ3ファストバック

「魂動デザイン」の完成系だと思っている車が、このマツダ3ファストバックです。
いつ見ても「こんなデザインよく出来たな!」と思わせるクルマですね。
大胆な立体構成を極限までシンプルに表現されていて、
上の写真のボディサイドで分かりますが、リフレクション(反射)の変化を効果的に用いています。
また、リア周りは他にはない連続性のある塊になっており、
このような構成が成立することに驚きました。
このようなデザインのクルマが安価で買えること、
さらにはシェアカーで借りれること自体、奇跡だと思いますよ。
メーカー名 | マツダ |
車名 | マツダ3ファストバック |
価格帯 | 229.9〜331.1万円 |
車体寸法 | 全長4460x全幅1795x全高1440mm |
日産・アリア

この車も街で見かけると素直にカッコいいなと思います。
まず、ノーズが短いプロポーションで「EVならでは」を表現しているとこがいいですね。
多くのEVはエンジン車とあまり変わらないプロポーションをしているのですが、
アリアはしっかり高級感も出しつつ、新しく見えることに挑戦しています。
また、立体構成が凝っているのですが、それをことさら主張せず、
サラッと見せている表現も良いです。
インテリアもシンプルなのに高級感も感じさせる、上手いデザインだと思います。
メーカー名 | 日産 |
車名 | アリア |
価格帯 | 659.0〜944.1万円 |
車体寸法 | 全長4595〜4650x全幅1850x全高1650〜1665mm |
トヨタ・シエンタ

街でよく見かけ、その度に良いデザインだな、と感じるのがこのシエンタです。
コンパクトで7人乗りのパッケージは、良いプロポーションを作るのにとても不利なのですが、
このシエンタはしっかりしたスタンス(踏ん張り感)が感じられ、優れたデザインだと思います。
前後コーナー周りの造形が巧みなので、スタンス良く見えるんですね。
道具感を出しているデザインですがラギッドではなく、一般の方が乗るのにバランスが良い仕立てだと思います。
その結果多くの方に支持され、売れていると言うことも大きな特徴です。
カーデザイナーがデザインが良いと思う車は大抵売れてないのですが(笑)
シエンタは見事ですね。
メーカー名 | トヨタ |
車名 | シエンタ |
価格帯 | 207.8〜385.2万円 |
車体寸法 | 全長4260x全幅1695x全高1695〜1715mm |
まとめ:売れているシエンタはすこい!
いかがでしたか?
私なりに、現在発売されているクルマの中から選んでみました。
この中でもマツダ3ファストバックは、デザイン史に残る名作だと思います。
ただ、このデザインなら性能的にももっとプレミアムな方向が良かった気もしていているのも事実です。
このようなデザインにすると、どうしても室内空間に影響が出るので
一般の方には訴求しづらいんですよね。
その辺りが販売に結びついていないのだと思います。
と言うことで、皆さんに支持されているシエンタが、実は偉大なデザインなのではないかと
この記事を書きながら思いました。
今回もお読みいただきありがとうございました!
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