[ファッション別]後悔しない、クルマの色(ボディカラー)の選び方

クルマの色って、想像以上に迷いませんか?

「好きな色を選んでいいのかな?」「汚れが目立たない色がいいかも」

「将来売るときのことも考えたい」…

クルマのボディカラーは一度選ぶと簡単には変えられません。

だからこそ、慎重に選ぶ方が多いものですが、

ここは少し視点を変えて

ご自身のファッションから色を考えたらどうか

ということを提案します。

このブログの著者

プロダクトデザイナー、モビリティデザインナビゲーター

kuruma-musubi カーセレクトサービス

プロフィール

自動車メーカーで20年ほどデザイナーとして勤務したあと、 現在はプロダクトデザイナーのほか、自動車メディアへの執筆や、 デザイン系専門学校の講師業などをやっています。 カーデザイナー時代は20車種以上のデザインに携わり、 さらにはコンセプトカーも多数デザインしました。 ここではクルマの魅力を、より多くの方に知ってもらいたいという思いで、 クルマの紹介業をやっています。

まずクルマのボディカラーは塗料の構成上、大きく以下の3タイプになります。

その後の解説にも出てきますので、ここで少し触れておきます。

① ソリッドカラー

ホンダ・NーONE 「フレームレッド」 引用:本田技研工業株式会社

白、青、黄など、単色のカラーです。

シンプルな色味が魅力ですが、

光の反射が少ないので造形の陰影は出づらい傾向があります。

② パールカラー

トヨタ・アルファード 「プラチナホワイトパールマイカ」 引用:トヨタ自動車株式会社

「天然雲母(うんも)」を混ぜた塗料で、光に当たると上品なツヤ感が出ます。

高級感・清潔感があり、人気カラーにも多いタイプ。

③ メタリックカラー

マツダ・CX-30 「ソウルレッドクリスタルメタリック」 引用:マツダ株式会社

金属粒子が含まれており、より造形の陰影が出てダイナミックな造形が引き立ちます。

今現在売られているほとんどのカラーはこのメタリックかパールが入っていると思いますね。

それではここから、ファッションと色の関係を見ていきます。

あくまで私のイメージなので、

基本的に皆さんが思い描いた色で良いですよ。

色に迷われている方にこんな切り口もあるよ、と思って頂けたら幸いです。

エレガント系

引用:マツダ株式会社 ランドローバージャパン 写真AC

エレガント系のように気品がある見た目を目指すなら、「パール(またはメタリック)ホワイト」がおすすめです。

ソリッドな白は無機質ですが、パールやメタリックが入っていると光沢感や深みが増し、一気に高級感が出ます。

白以外では、ベージュ系のメタリックなどもおすすめです。

モード系

引用:ポルシェジャパン レクサス 写真AC

モード系のように尖った印象がお好みなら、「ブラック」がおすすめです。

最近はボディカラーのみならずグリルやホイールなど

全てを黒でコーディネートしている車種もあります。

黒はタイヤや他の黒色部と一体感が出るので、

他のカラーとは違う存在感になります。

つまり同じ車種でも印象が変わるんですね。

黒以外だと、最近ではカッパー(オレンジ系のメタリック)なども良いと思います。

カジュアル系

引用:フォルクスワーゲン日本 ダイハツ工業株式会社 写真AC

カジュアル系なら「ニュアンスカラー」がおすすめです。

ニュアンスカラーとは、一般的に「曖昧な色味(中間色)」のことですが、

原色よりかなり落ち着いた色味になるのでどんな服とも相性が良いものになります。

ソリッドの他にもメタリックがあります。

コンパクトカーや軽自動車によく使われる色ですね。

アウトドア系

引用:本田技研工業株式会社 ヒョンデジャパン 写真AC

アウトドア系なら「アースカラー」がおすすめです。

アースカラーとは、一般的に自然をイメージしたカラーの事で

車では「カーキ」がここ数年人気になっています。昔は緑系は全く人気なかったのですが・・・

他には、彩度が低く砂の色のような「デザートベージュ」も人気です。

一見ソリッドのようで、実はメタリックが入っていることも多いです。

ナチュラル系

引用:本田技研工業株式会社 ボルボカーズジャパン 写真AC

ナチュラル系なら「白」か、グレーなどそれに準ずる色がおすすめです。

例えば無印良品の雑貨が白系が多いのは、混じり気のないミニマルな印象を出したいからだと思いますが

車でもそのような印象を出すことが出来ます。

スポーティ派

引用:ステランティスジャパン 株式会社SUBARU 写真AC

スポーティ系は「ビビットカラー」がおすすめです。

ビビットカラーとは、赤、黄、青の様に、原色(彩度が高い)の分かりやすい色のことで

車ではスポーツカーなどに多く採用されています。

多くはメタリックが入っています。

機能的に考えると、汚れや傷が目立たない色が良いと思います。

また、コスト的な観点ではリセールバリューは外せないでしょう。

汚れ・キズの目立ちにくさ

白や黒は特に汚れが目立ちやすい 引用:写真AC

グレー系やシルバーなどは中明度のカラーは目立ちにくいです。

日常的な汚れ(砂、雨ジミ、ホコリなど)がどの程度目立つかは、

手軽にキレイに保ちたい方にとっては重要な部分ではないでしょうか。

人気カラーである白、黒だと汚れが目立ちますので定期的な洗車が必須です。

見栄えを両立している色としてはアースカラーニュアンスカラーが狙いどころです。

リセールバリュー

引用:写真AC

一般的に、白と黒が最もリセールが良いという傾向があります。

これは前述の通り、人気のカラーなんですね。

最近は特に黒の人気が高い様に思います。

ただ、

私のクルマも黒ですが、やはり汚れは目立ちますよ💦

クルマのボディカラーは悩むのが当然です。

とても高い買い物なので失敗はできないし、

長く乗るなら何より愛着を持ちたいですよね。

注文してからも、あれでよかったかな?とずっと考えるものです。

私のクルマの時も考えました。。。

ただ、色を考えることは新車を購入する醍醐味なので

楽しんで選んでください✨