北欧デザイン好きも必見!おしゃれなセンス系自動車メーカー「ボルボ」を丁寧に解説

おしゃれなクルマ、いいですよね

今回はスウェーデンの自動車メーカーである「ボルボ」の魅力を、デザイン視点を中心に解説します。

このブログの著者

モビリティデザインナビゲーター

クルマ結び編集部

代表プロフィール

自動車メーカーで20年ほどデザイナーとして勤務したあと、 現在はプロダクトデザイナーのほか、自動車メディアへの執筆や、 デザイン系専門学校の講師業などをやっています。 カーデザイナー時代は20車種以上のデザインに携わり、 さらにはコンセプトカーも多数デザインしました。 ここではクルマの魅力を、より多くの方に知ってもらいたいという思いで、 クルマの紹介業をやっています。

「ボルボ」の概要

引用:ボルボカージャパン

ボルボの乗用車部門は「ボルボカーズ」と呼ばれ、本社はスウェーデン・イエテーボリにあります。

紆余曲折あり現在は中国資本の傘下に入っていますが、

開発やデザインは完全に独立しており、

潤沢な資金を得ることで高い競争力を発揮しています。

デザインにおいても、近年とても進化してきました。

FR的なロングノーズのプロポーションが実現できるプラットフォームの投入から、

近年ではEV化においてさらなる開発など、製品の魅力が大きく増したと思っています。

昔のイメージは「お医者さんのクルマ」

引用:写真AC

80年代あたりのボルボは、特にCMで「安全」を大々的に訴求していました。

私が覚えているのは、ビルの上からクルマを落としたり、

高ーく何台も積み重なったりとかなりぶっ飛んだCMだったと記憶してます(笑)

そのような「安全」のイメージからか、

当時のユーザー像は「堅実なお医者さんのクルマ」です。

メルセデスやBMWと違う、質実剛健なイメージがありましたね。

「空飛ぶレンガ」と言われた独特な四角いデザイン

引用:写真AC

90年代までは、ボルボのデザインといえば「四角」でした。

クルマのデザイントレンドは、80年代は四角いデザインが主流だったのですが、

90年代に入るとより流麗なデザインにシフトしていきました。

その中でボルボは頑なに四角いデザインを踏襲していたので、

モータースポーツで活躍した際に「空飛ぶレンガ」との異名をとるまでになりました。

ボルボも全車種あります!⬇️

なぜボルボのデザインは良く見えるのか?

プロポーションにとにかくこだわる!

引用:ボルボカージャパン

私が勝手に「カーデザイン四天王」と呼ぶメーカーがありますが(笑)、

このボルボもそのうちの一つです。(他はランドローバー、マツダ、ポルシェ)

何が良いかというと、やはり前記した通りプロポーションがいいんですよね。

上の写真は黄金比を考えました、的な写真で若干こじ付け的な感じもあるのですが、

実際サイドビューのボディ、キャビン、タイヤの比率、配分などすごく良いです。

また、特に下の写真の「EX30』はどのビューから見ても、

タイヤがしっかり踏ん張って見えてます。

Volvo EX30 引用:ボルボカージャパン

「EX30」はEVの中ではベーシックなコンパクトカーですが、

このセグメントでここまでボディとタイヤが連続して見せているクルマも

珍しいのではないでしょうか?

動物に例えるなら、「チーター」などの足が長く、顔や胴体が小さいイメージです。

ボルボはスポーツカーではありませんが、

実はプロポーションはすごくスポーティなんですね。

伝統的カーデザインと北欧デザインの融合

Volvo S90  引用:ボルボカージャパン

今のボルボデザインは、ある意味とても伝統的な「クルマらしい」デザインです。

ボンネットの長さをしっかり取り、大径タイヤを履かせたプロポーションです。

この「クルマの基本」的なプロポーションを、

シンプルかつ遊び心がある造形で表現しています。

この辺りが北欧家具などの、

プロダクトデザインと通じるものがあるのではないでしょうか?

インテリアのCMFがとにかく秀逸

Volvo EX90 引用:ボルボカージャパン

CMFとは聞きなれない言葉だと思います。

カラー・マテリアル・フィニッシュ(color・material・finish)の略で、

要は製品の表面処理の話ですね。

クルマのインテリアは、ほぼプラスチックでできています。

このCMFが全くされなかった場合、

無機質なプラスチックの空間で過ごすことになるのですが、

そう見せないように様々な創意工夫をすることで、居心地の良い空間になるんですね。

この辺りのセンスは、やはり北欧デザインと呼べるものでしょう。

キラキラした高級とは違う、

時流に合ったプレミアム感が表現されているもの人気の一つではないでしょうか?

EVに力を入れている

2030年にすべてのボルボ車がEV化

Volvo EX90 引用:ボルボカージャパン

ボルボは積極的にEV化を推進しているメーカーで、

最近は立て続けに新型車をリリースしています。

日本国内でも販売が開始された「EX30」、国内未発表ですが、

フラッグシップの「EX90」とミニバンの「EM90」です。

Volvo EX30

Volvo EX90 引用:ボルボカージャパン

Volvo EM90  引用:ボルボカージャパン

EVの将来については様々な意見があり、私自身も懐疑的なのですが、

特に欧州メーカーは完全にEVへシフトしようとしているところが多いですね。

ソフトウェアも自前で開発

EV化の流れで各社一番競っているのがソフトウェアではないでしょうか?

ここで差別化をしようとしているメーカーが多いです。

ボルボは内製化をしようとしていますが、どちらかというと小規模な、

ボルボのようなメーカーがソフトウェアを内製するのは珍しいと思います。

顔まわりデザインは模索中?

Volvo EX90 引用:ボルボカージャパン

ボルボは、従来のガソリン車で象徴的だった「フロントグリル」を、

EVで無くすデザインにシフトしています。

ただ、このフロントグリルで各社はアイデンティティーを表現していて、

ボルボもそうだったのですが、無くした後どう「ボルボらしさ」を表現するかは

前途の3車種でバラバラに見えます。

この辺りはボルボなのに珍しく迷いが見えていますね。

独特なプレミアムブランドのポジション

メルセデスベンツなどドイツ車とは違うブランド価値

ボルボはプレミアムブランドの一つです。

価格帯ではメルセデスベンツ、BMW、アウディの「ドイツ御三家」に近いのですが、

ブランド価値は明確に違います。

ドイツ勢は「高級」に見せるために、威圧感を表現したデザインが多いのですが、

ボルボは無縁です。その辺りがエシカルな顧客を満足させる要因ですね。

ライバルは、いそうでいない

そんなボルボは、ありそうでない唯一無二の存在かもしれません。

国内メーカーだと、昔はスバルの名前が出てきたりしましたが、

今はマツダかもしれませんね。

マツダの方が価格帯が低いのですが、

いいものを買った感覚は近いのではないでしょうか?

EX30(EV)¥4,790,000〜

Volvo EX30  引用:ボルボカージャパン

C40(EV)  ¥7,390,000~

引用:ボルボカージャパン

XC40(ハイブリッド、EV)¥5,090,000~

引用:ボルボカージャパン

V60(ハイブリッド、プラグインハイブリッド)¥6,590,000~

引用:ボルボカージャパン

V60 CrossCountry(マイルドハイブリッド)¥8,040,000

引用:ボルボカージャパン

XC60(ハイブリッド、プラグインハイブリッド)¥7,890,000~

引用:ボルボカージャパン

XC90(ハイブリッド、プラグインハイブリッド)¥10,190,000〜

引用:ボルボカージャパン

まとめ

いかがでしたか??

最近はヨーロッパのブランドでも華美なデザインが多く

ここまでシンプルで本質的なデザインをしているメーカーも少ないです。

ぜひ一度、ショールームでご覧ください✨

さらに

なんとボルボ全車種がカーリースで持てるようになりました!

他の輸入車もほぼ網羅しているので、下記ボタンから確認してみてください⬇️