トヨタの人気SUV 「新型RAV4」のデザインをご紹介

少し前ですが、トヨタは2025年5月21日、グローバルでの基幹車種「RVA4」をワールドプレミアしました。

発売は来年まで待たないといけないみたいですが、お仕事で発表会に参加しましたので、

その時に見た新型RAV4のデザインの印象を話そうと思います。

なお、しっかり書いたものは下記媒体にあるので、ここではややぶっちゃけた印象をお伝えまします。

👇webCG👇

https://www.webcg.net/articles/-/52113

👇AUTOCAR👇

https://www.autocar.jp/post/1146309

このブログの著者

プロダクトデザイナー、モビリティデザインナビゲーター

kuruma-musubi カーセレクトサービス

プロフィール

自動車メーカーで20年ほどデザイナーとして勤務したあと、 現在はプロダクトデザイナーのほか、自動車メディアへの執筆や、 デザイン系専門学校の講師業などをやっています。 カーデザイナー時代は20車種以上のデザインに携わり、 さらにはコンセプトカーも多数デザインしました。 ここではクルマの魅力を、より多くの方に知ってもらいたいという思いで、 クルマの紹介業をやっています。


3方向のデザイン

引用:トヨタ自動車株式会社

今回、新型RAV4は、3つの価値を表現するために

それぞれ専用のフロントデザインにしてきました。

ベースとなる「CORE」

引用:トヨタ自動車株式会社
引用:トヨタ自動車株式会社
筆者撮影

こちらは現行型よりも堂々としたSUVを目指しているようなデザインです。

RAV4がボディ同色のグリルを採用するとは思いませんでしたが、

クラウン・エステートやレクサスの一部車種のように

「面で見せる」ことで顔の厚み感を強調したデザインと言えます。

アウトドア志向の「ADVENTURE」

引用:トヨタ自動車株式会社
引用:トヨタ自動車株式会社
筆者撮影

こちらは現行型と踏襲したようなアウトドア志向のデザインです。

面を小刻みに刻んでいるので、クルマとしての強さというよりは道具感の強調

を重視したような印象を持ちました。

スポーティな「GR SPORT」

引用:トヨタ自動車株式会社
引用:トヨタ自動車株式会社

ローアンドワイドな印象の、わかりやすいスポーティ表現です。

もしかしたら3台の中で一番まとまっているのではないでしょうか。

実車を見た印象

筆者撮影

3方向に分けたデザインが示す通り、新型RAV4はより幅広いユーザーを考えているように思います。

現行型(5代目)は、アウトドアフィールを全面に出していることが

世界的アウトドアブームをちょうど重なり大ヒットしました。

しかし、そのアウトドアブームがひと段落した今、

新型RAV4はもう少し王道的なSUVを目指したのだと思います。

ただ、そう考えると面取りを多用した各所のデザインはやや目にうるさい感じもしますし

多角形のタイヤアーチなどはとてもラギッドなので

どこかチグハグな感じもしました。

最近のトヨタのモデルチェンジはどれも納得感あるものでしたが

この新型RAV4はややモヤモヤしたのが正直な感想です。

複雑なフロント周り

筆者撮影の写真に、断面線を加えたもの。細部はかなり複雑だ

また、「ハンマーヘッド」と呼ばれるトヨタの顔まわりデザインですが

プリウスやクラウンにはぴったりハマるのですが

SUVとしての強さ、高さを出さないといけない RAV4では少し苦しいなと

思ったりもしました。

また、かなり小さく面を刻んでいるので、

同じモチーフを使うにしても、もっとシンプルな印象に出来る気がするのですが、

立体の嵌合の仕方など、特別な決まり事があるように思います。

クラウン・スポーツ  SUVでも、低く構えている顔まわりにはピッタリハマる。引用:トヨタ自動車株式会社
プリウス  全体の造形を顔まわりが合っており、一体感がある。 引用:トヨタ自動車株式会社

強力なライバルもいて、ユーザーには嬉しい

マツダ・CX-5 こちらも新型が出て、質感が上がった印象 引用:マツダ株式会社
スバル・フォレスター 現行型は、日本では今年から販売開始された。相変わらず視界が広く運転しやすい。 
引用:株式会社SUBARU

色々話しましたが、新型RAV4は上手くお客さんのツボを抑えたデザインだと思います。

また、このミドルサイズSUVは各社の基幹車種が揃っており、ユーザーにとっては嬉しいことです。

各社の個性が出ていると思うので、よく比較検討することをお勧めします。

デザインのみならず、乗ってみると意外な発見があると思いますよ😊


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