「クルマ結び」では、デザインが良い、おすすめのクルマを紹介しています。
とはいっても、「デザインなんて個人の好みじゃん!」とお思いですよね🤔
もちろん、それも正解なのですが、
一般的に「良いデザイン」と言われるクルマには共通点があります。
そこで私は、自動車デザインの評価を決める指標を作りました。
下記の4つです。
①普遍性、②独自性 ③趣味性 ④社会性
一つ一つ解説しますね!
① 普遍性:全てのクルマに求められる、基本的なデザイン
クルマのエクステリア(外観)デザインに求められる基本的な要素です。
クルマは速く走る乗り物なので、「安心感」と「安定感」がとても大事だと思います。
すぐヘコみそうなデザインだと守ってくれなさそうですし、
すぐ転びそうなデザインだと頼りなく思ってしまいますよね💦
では、「安心感」と「安定感」を出すにはどのようにしたら良いのでしょうか?
それは「強い芯」が感じられることと、どこから見ても「踏ん張り感」がある事です。
カーデザイナーが一番注力するところで、全く一般的では無いですが、
皆さんも無意識に気がついているはずなんです。
一般的に、欧州車がカッコよく見えますよね?
それはまさにコレなんですねー
安心感を出すには?:「強い芯」が感じられること
クルマは「芯」を感じると、強く見えるんですよ。
シルエットと面のハリの組み合わせで、それを表現します。
ラグビーボールのような、強い芯のある造形が理想なんですね。
皆さんも無意識に、芯がしっかり感じられるデザインを
「カッコいい」「質感高そう」と思っているはずです。
安定感を出すには?:どこから見ても「踏ん張り感」があること
こちらの方が理解しやすいかもですね。
クルマは4輪のタイヤで支えられてますが、
その4輪が、しっかり踏ん張って見えると、クルマは安定感が出てカッコよく見えます。
動物で言うと「チーター」のように、顔や胴体が小さく、足が長くしっかりしていると
安定感があり、速そうと感じるものですね。
これは、出来るだけタイヤをしっかり見せることが重要で、
デザイナーは、クルマのシルエットとタイヤの関係を調整するんです。
② 独自性:唯一無二の、オリジナルなデザイン
人は、他とは違うモノに惹かれる習性があると思います。
もちろん見慣れたデザインは安心感があり、それも大切なのですが、
やはりデザインとしては「他と似ていない」というのは評価が高いと思いますね。
デザイナー時代、「所有感」という言葉と使っていましたが、
所有しているだけで満足感を得られるクルマ
になると思います。
ただし、オリジナリティーを出すために複雑なデザインにしました、というのはダメです。
「少ない手数」でオリジナリティーがあるクルマが
良いデザインだと思いますね。
理想は、「プロポーションでオリジナリティーを感じさせる」事です。
中々難しいんですけどね。
③ 趣味性:一人ひとりの好みを反映したデザイン
デザインの「テイスト」の事、と言ってもいいですね。
この項目は、皆さんの好みで判断するところです。
ただ、いつもは直感でデザインの良し悪しを感じると思うのですが、
ここで今一度、自分の好みを再確認すると、より明快に結論付けることが出来ると思います。
そこで、自分がどのようなテイストが好きか、2つの方向から考えてください。
ライフスタイルから考える
自分の普段の生活や、趣味など、クルマを使うシチュエーションを考えます。
ここで、デザインのテイストはもちろん、
自分に合ったボディ形状、大きさが絞れると思います。
ちなみに私は、特に都心部に住まわれている方や、初心者の方には
過度に大型のクルマは推奨しません。
「大は小を兼ねる」、と言いますが、
無駄に大きいと燃費はもちろん、取り回しに苦労するからです。
せっかくクルマを買ったのに、
車庫から出すのがめんどくさい、と思ったら本末転倒ですよね。。
家族4人でも、荷物は買い物程度、と言う方は
コンパクトカーで良いかもしれません。
また、趣味の荷物が多い方でも、普段2人しか乗らないと言う方は
後席を畳んで荷室にすることが出来るハッチバックで良いかもしれませんね。
ファッションなど、自分の持ち物から考える
皆さん、ファッションや家具などのインテリアにこだわりはありますか?
特に無い、と言う方もいると思いますが、
大抵の方は何かしら興味があるのではないでしょうか?
例えば、「ナチュラル」なデザインが好きな人であれば、
クルマそのようなデザインを欲していると思います。
また、車種が同じでも、グレードによって見え方が変わったりします。
ボディカラー、ホイールやグリルの色、またはインテリアカラーなどです。
気に入るデザインをとことん探しましょう!
④ 社会性:人に不快感を与えないデザイン
この項目は、これまでどの自動車メーカーもあまり考えてこなかったかもしれません。
公共の建築物や電車などは、社会に対しての影響度を測ると思うのですが、
クルマは個人の趣味に委ねてきました。
しかし、最近の一部のクルマには、
人を過度に威圧するような印象があるデザインもありますね💦
クルマを運転するということは、
「顔を隠した社会とのコミュニケーション」の側面もあると思います。
つまりクルマのデザインが運転手のアバター(化身)になるわけです。
私個人としては、その辺りもデザインの評価に入れようと思います🤔
まとめ
デザインとは、言葉説明することが難しい分野です。
今回の4項目のうち、どれを重要視するかは一人ひとりの判断ですね。
あともう一つ、重要なことがあります。
「一目惚れ」です(笑)
究極としては、理屈では無いんですよ。
もし一目惚れしたクルマがあれば、
そのクルマが運命のクルマだと思います!
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