社宅での生活や幼稚園や学校の送迎など、
クルマのグレードに周囲の目に気を遣っている方も多いと思います。
特にクルマは目立ちますからね💦
高級ブランドのマークが付いたクルマに乗っていると、
クルマを知らない人からも悪目立ちしてしまいます。
ただ、せっかく買うクルマですから、いいモノを買いたいですよね。
そこで今回は、都会の生活に馴染む比較的コンパクトな寸法でありながら、
デザイン的な見せ方でプレミアムな雰囲気があるのに嫌味にならないクルマを紹介します。
まず、どの様なデザインがそう見えるのか解説
さて、それはどのようなデザインかというと、ここでは
①プロポーションが良い
②ボリューム感がありツヤやか
という事と定義します。
①プロポーションが良い
クルマのデザインではまず、「サイドビュー」から見て
キャビン(窓ガラスと屋根部の総称)と
ボディ(ここではキャビンから下の部分)の比率、
または、タイヤの大きさ、位置関係などを見ます。
一般的にキャビンが小さく、ボディ、タイヤが大きいとクルマはスポーティに見え、
それが高い質感にも繋がります。
また、クルマを少し遠くで見たときの佇まいが、
360度どこから見てもしっかりとした踏ん張り感があるという事が重要です。
これによりクルマの安定感を感じるだけでなく、
造形的に破綻がないということで質感にも繋がるんですよね。
実はカーデザイナーはここに多くの時間を注力しています。
皆さんが街で見かけて、「あのクルマカッコいいな」と思うクルマは、
大抵プロポーションにも優れていると思います。
②ボリューム感があり、ツヤやか
デザインを構成する線を出来るだけ最小限にして、
立体の張り出し感やリフレクション(ボディの反射、映り込み)の変化
で表現しているデザインをここでは指します。
そのようなデザインは豊かな表情を出せるので、結果的にプレミアムな印象になりますね。
写真はボルボS60ですが、
この写真のようにドアのリフレクションと陰影がしっかり出ていると、
面がしっかり張った印象になり、艶やかな印象になります。
以上がデザインを見るポイントです。
上の「レンジローバー・べラール」と「ボルボS60」は、いずれも高級車ですが、
この2台に負けないデザインで、
さらに国産の比較的コンパクトなクルマを選んでみました。
プレミアムに見える、国産コンパクトカー3選
マツダ3 ファストバック
マツダのデザインはここ数年、特に質を高めてきました。
この値段でここまでプレミアムな雰囲気があるクルマは少ないのですが、
このクルマは見事に表現しています。
「デザインの質」でコスパを図るならマツダが今一番でしょう。
めちゃくちゃ安いです。
私は代官山ツタヤの駐車場でこのクルマを見た時、
駐車してあるアストンマーチンなどの超高級車と比べても、
遜色のない質感になっているように見えました。(あくまで主観です😅)
全体のプロポーションは躍動感があり、
またどの角度から見てもしっかりとした踏ん張り感が出ています。
これは、クルマの質を高めるには重要な要素なんですね。
さらにシャープなラインを使ってなく、
リフレクション(ボディに反射した光)の変化で質を高めている、
とても高度なデザイン処理になっています。
その結果ツヤ感があり、良いもの感にあふれていますよね。
インテリアも明快なデザインで質感も十分高いです。
懸念点としてはリアシートの居住性ですね。
ここは魅力的なエクステリアデザインとの引き換えなのですが・・・
他のブランドの同カテゴリーに比べると狭く、圧迫感もあります。
ですので大人が頻繁にリアシートに座るライフスタイルには不向きです。
もし後席に広さを求める場合は、同ブランドの「CX-30」や「CX-5」がおすすめです。
どれも本当に質の高い、良いデザインのクルマですよ。
ホンダ ヴェゼル
このクルマは、現在ホンダで販売されているクルマの中でも、
とりわけ質感が高く見えるデザインに仕上がっています。
コンセプトとしては私の印象よりもっとカジュアルな方向だと思いますが、
水平基調のプロポーションが明快で、実際の寸法以上に立派に見えますね。
今ホンダは何となく元気が無いという印象を感じているのですが、
フィットにしろステップワゴンにしろ
「ミニマルデザイン」を追求している印象があり、
デザイナーとしてはすごく理解出来るんですよね。
中々市場が付いてこないですが、
このヴェゼルのように魅力度がグッと上がったクルマもあるので
ぜひ続けてもらいたいです。
またこのクルマの良いところは室内の広さです。
だいたいエクステリアデザインが良いとインテリアの、
特にリアシートの居住性にしわ寄せがくるのですが、
このクルマは十分な広さがあります。
またインテリア全体を見ても質感高いですよね。
本当に内外装が非常によくバランスされたデザインだと思います。
レクサス LBX
このクルマはレクサスの新カテゴリーで、同ブランドでは最小のクルマです。
レクサスは後ろ指刺されるのでは?という方もいらっしゃると思います、が、
このクルマの顔周りのデザインは他のレクサス車に比べると、
グリルの主張が大人しいんですよね。
ですので、他のオラオラしたレクサスに比べると、
ずいぶん世間体が良い?デザインと言えます。
ボディそのもののデザインも、
他のレクサス車に比べてシンプルな構成になっています。
またコンパクトながら車幅が広いので、十分な踏ん張り感に見えます。
インテリアもミニマルデザインと言えるくらいシンプルなものですが、
質感は十分です。
このような「小さな高級車」のコンセプトは過去にもあるのですが、
中々成功できませんでした。
どうしてもこれまでのクルマの価値観は大きい=高級が浸透していましたからね。
その辺の価値観をこのクルマは変えられる気がします。
まとめ
いかがでしたか?
今回取り上げたクルマはどれもプレミアムな雰囲気がありながら、
比較的コンパクトなので、
都会に住まわれている方にはちょうど良いサイズなのではないでしょうか?
「レクサスLBX」は、コンパクトというには車幅が広いんですけどね。
「マツダ3ファストバック」と「ホンダヴェゼル」は、
「デザイン」と「価格」でのコスパが本当に良いです。
皆さんのクルマ選びの参考にしてください!!